年末商戦のアメリカでは、ことし小売店の売上高が去年を上回る活況ぶりで、このうち家電の分野では、人工知能に話しかけるだけで検索や音楽の再生などさまざまな操作ができる製品が人気を集めています。
先月下旬の感謝祭から本格化したアメリカの年末商戦は、小売店の売上高が去年を3.6%上回ると見られていて、活況を呈しています。
こうした中、アメリカのネット通販大手アマゾン・ドット・コムは27日、全商品の中で、ことし最も売れているのが自社が開発した人工知能を搭載した家電、「エコー」だと発表しました。
この家電は高さ24センチほどの円筒の形をしていて、日本円でおよそ2万1000円でアメリカなどで販売されています。スピーカーとマイクを内蔵し、話しかけることでネットを通じて料理のレシピなどさまざまな検索ができるほか、好きな曲をリクエストして再生することができます。また、照明やテレビなどほかの家電とつなげて操作することもでき、アメリカの調査会社によると2014年後半の発売から、これまでに500万個以上が販売されたということです。
IT企業のグーグルも先月、同じような機能の家電をアメリカで発売しています。
人工知能は、スマートフォンの音声アシスタント機能のようにさまざまな製品に取り入れられていますが、アメリカでは部屋に置く家電としても身近な存在になろうとしています。
-- NHK NEWS WEB