1日、俳優で歌手の加山雄三さんのクルーザーが係留中の静岡県西伊豆町の港で全焼した火事で、船内では湿気などを防ぐためにエアコンを24時間、動かし続けていたことが警察への取材でわかりました。警察は電気系統などの不具合で火が出た疑いがあると見て調べています。
1日午後9時半ごろ、静岡県西伊豆町の安良里港で係留していた加山雄三さんのクルーザー「光進丸」から火が出ました。
消防によりますと、火はおよそ11時間後にほぼ消し止められましたが、船は全焼で、消防は船が沈むのを防ぐために現在、放水を中断していて、鎮火には至っていないということです。
警察のこれまでの調べによりますと、1日は、船を管理する地元の造船会社の社員がエアコンの作動状況を午後1時ごろから1時間ほどかけて点検していて、このときは異常がなかったということです。
しかし、船内では湿気などを防ぐために外部から電源を取ってエアコンを24時間動かし続けていたということで、点検のあとも社員がエアコンをつけたまま鍵をかけて外に出たということです。
警察は不審火の可能性は低く、電気系統などの不具合で火が出た疑いがあると見て調べていて、完全な鎮火を待って船内の詳しい状況を確認することにしています。
-- NHK NEWS WEB