「伊藤忠商事」は輸入した大麦の一部から、基準を超える殺菌剤が検出されたことを明らかにしました。
またこの大麦を原料にしたシリアルを販売していた日清食品グループの「日清シスコ」は、商品の一部から基準を超える殺菌剤が検出されたとして、合わせて31万5000個を回収すると発表しました。
伊藤忠商事によりますと、去年8月にオーストラリアから輸入したおよそ85トンの大麦の一部から殺菌剤の「アゾキシストロビン」が法律で定められた基準の5倍の値で検出されたということです。
このうち、およそ40トンは食品メーカーに販売されシリアルなどに使われたとしています。
この大麦を原料にシリアルを販売していた日清食品グループの「日清シスコ」は、商品の一部から基準を超える殺菌剤が検出されたとして、合わせて31万5000個を回収すると発表しました。
回収の対象は、「1日分のスーパー大麦グラノーラ」の2種類の商品で、「4種の彩り果実」は賞味期限が2018年7月13日から10月14日までの商品。
「3種のまるごと大豆」は賞味期限が2018年8月24日から10月15日までの商品です。
会社側は対象の商品を食べても健康に悪影響を与えるおそれはないとしていますが、購入した人は食べないように呼びかけています。
また問い合わせは、お客様相談室の0120−825−066で、対象の商品は着払いで郵送すれば後日、代金相当の金券を返却するということです。
一方、この問題で、農林水産省は、伊藤忠が法律に違反した食品を輸入したとして、米と麦の輸入業務で指名停止処分にすることにしています。
-- NHK NEWS WEB