日本有数のビジネス街、東京・丸の内でロボットを活用して警備や道案内をする取り組みが始まりました。
この取り組みは大手不動産会社などが将来の人手不足などを見据えてさまざまなサービスにロボットを活用しようとオフィスビルが集まる東京・丸の内で始め、3日、メディアに公開されました。
このうち、立ったまま乗り、体重を移動させるだけで動く「セグウェイ」を使ったサービスは、2台1組でビルが並ぶ歩道を走り、搭乗したスタッフが訪れた人たちの道案内と写真撮影の手伝いなどをします。早速外国人観光客などから道を尋ねられ、案内していました。
また、ビルの地下には警備員の代わりに警備会社が開発したロボットが新たに配置されました。
夜間などビルの利用者がいない時間帯に移動しながら周辺をカメラで監視し、不審者を感知したら防災センターに通報します。
利用者がいる日中は止まった状態で置かれ、ビルを訪れた客が飲食店などを検索する機能を利用できるということです。
丸の内では、来月には地下の通路やオフィスの共用廊下を掃除するロボットも導入される予定で、三菱地所ビル運営事業部の渋谷一太郎統括は「人手不足が懸念される分野でロボットを活用するとともに2020年に向けても最新技術を使ったおもてなしを街全体で行い地域の魅力を高めていきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB