音楽の定額配信サービスの世界最大手でスウェーデンに本社があるスポティファイは、3日ニューヨーク証券取引所に株式を上場しました。この分野ではアップルやアマゾン・ドット・コムなども利用者を増やしていて競争が激しくなっています。
スポティファイは2006年にスウェーデンで創業し、スマートフォンなどを使った音楽の定額配信サービスの草分けとして知られています。
アメリカでは月額1000円ほどの有料版か、広告つき無料版の2つのサービスがあり、3500万を超える曲が聴き放題になることから人気を集めています。現在は有料会員が世界で7100万人を超える最大手で、日本にも2016年に参入しています。
スポティファイは3日ニューヨーク証券取引所に上場し、注目された初値は参考価格より26%高い165ドル90セントで、これをもとに計算すると企業価値を表す時価総額は295億ドル、日本円にして3兆1000億円を超える大型上場となりました。
アメリカレコード協会によると、去年のアメリカの音楽販売のうちネットを通じた「定額配信」が全体の65%を占め、「CDやレコード」の17%、パソコンなどで曲やアルバムごとに購入する「ダウンロード」の15%を大きく上回りました。
定額の音楽配信をめぐってはアップルのほかアマゾン・ドット・コムも参入して会員数を増やしていて、利用者の獲得競争が激しくなっています。
-- NHK NEWS WEB