東京・豊島区は長時間労働の見直しに率先して取り組むため、来月から、夜7時以降の残業を原則として禁止する方針を決め、毎日、夜7時に庁舎内を一斉に消灯することになりました。
豊島区は「働き方改革」への関心が高まるなか長時間労働の見直しに率先して取り組むため、来月16日から夜7時以降の残業を原則として禁止する方針を決めました。区ではこの方針を徹底させるため、夜7時に庁舎内を一斉に消灯することにしていて、職員が電灯を再びつけて、残業をする場合は、管理職の許可を得ることを義務づけるということです。
豊島区によりますと、東京23区の区役所で長時間労働の是正を目的とした一斉消灯は例がないということです。
豊島区はおととし、民間の研究グループから、23区の中で唯一、若い女性が大幅に減少し、将来的に消滅する可能性があると指摘されたことを受けて、女性が定住しやすい環境整備を課題として取り組みを進めています。
豊島区行政経営課の山野邊暢課長は「職員には男女を問わず、残業を減らしてできた時間を家事や育児などに使ってもらいたい。区が率先して取り組むことで区内の企業にもこうした取り組みが広がっていってほしい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB