電線などを地中に埋めて電柱を無くす取り組みが東京などで進められています。これを進めても地上に残ってしまう電気設備のスペースを有効に活用しようという動きが始まりました。
国は東京オリンピック・パラリンピックの会場周辺や災害時の緊急輸送道路などで電柱をなくす計画を進めていますが、変圧器などを収める高さ1メートル余りの箱形の設備はどうしても地上に置かなくてはなりません。その数は都内で3万か所に上ります。
このスペースを情報発信に役立てようと、大手電機メーカーのパナソニックと東京電力では、東京・港区にある設備の上に「デジタルサイネージ」と呼ばれる大型の電子掲示板を設置しました。
ふだんは観光やイベントの情報を表示し、地震などの際は日本語に加え英語や中国語、韓国語でも災害情報を発信するということです。
パナソニックの飯田倫子さんは「増加する外国人観光客への案内誘導や、災害時のリアルタイムの情報配信に有効なので、東京を中心に全国的に広げていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB