アメリカのフェイスブックは、利用者の個人データが流出した問題について、当初報道されていた5000万人よりも多い、最大で8700万人のデータが不正に流出したおそれがあると発表しました。
この問題は、フェイスブックの利用者を対象に心理学の調査を行っていたイギリスの大学教授が2013年、クイズ形式で性格を判断するアプリを開発し、これをおよそ30万人がダウンロードして自分だけでなく、友人の個人データを気付かないまま提供したところ、その情報がイギリスに本社がある第三者のデータ分析会社に不正に渡っていたものです。
これまでの報道では「5000万人以上の個人の好みや行動パターンが流出し、おととしのアメリカ大統領選挙でトランプ陣営の選挙対策に使われた」とされていましたが、フェイスブックは4日、最大で8700万人の個人データが不正に流出したおそれがあると発表しました。
そのほとんどはアメリカの利用者のデータだとしています。
フェイスブックは、高まる批判を受けて、データを保護する対策を打ち出していますが、今月11日にはアメリカ議会下院の委員会が開く公聴会でザッカーバーグCEOが証言する予定で、データ保護の在り方を厳しく問われると見られます。
-- NHK NEWS WEB