人気アイドルグループAKB48の大握手会などの大型イベントで会場の設営などを手がけている東京の会社が、架空の経費を計上する手口で2億2000万円余りの所得を隠したとして、法人税法違反などの疑いで東京国税局から告発されました。
告発されたのは、東京・八王子市のイベント運営会社「ジョイン」と、田邊義隆前代表取締役(58)です。
関係者によりますと、この会社は、AKB48の大握手会や歌手の浜崎あゆみさんのライブなど数多くの大型のイベントで会場の設営や警備などを請け負っていますが、田邊前代表は、実態のない会社の名義でうその請求書を作成し、架空の外注費を計上するなどの手口で所得を少なく見せかけていた疑いがあるということです。
東京国税局は、去年1月期までの3年間に合わせておよそ2億2100万円の所得を隠し、9000万円を脱税したとして、会社と前代表を法人税法違反や消費税法違反などの疑いで東京地方検察庁に告発しました。
前代表は、脱税で得た資金の大半を自宅の金庫で保管していたということです。
NHKの取材に対して田邊前代表は「ご心配をおかけし誠に申し訳ありません。国税局の指導を真摯(しんし)に受け入れて修正申告と納税を済ませました」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB