ソースなどを手がける広島市の食品メーカーに、この春入社した新入社員たちが、広島名物のお好み焼きの作り方を学ぶユニークな研修が行われました。
広島市西区の「オタフクソース」では、主力商品が使われるお好み焼きに詳しくなってもらおうと、20年以上前から新入社員に作り方の研修をしています。
5日に行われたことしの研修には22人が臨み、家庭でもおいしく焼けるようホットプレートを使った焼き方を学びました。
はじめに、「お好み焼課」の先輩社員が手本を見せながら、おいしく仕上げるには、最初から高温で焼かないことやキャベツの水分が出過ぎて生地が水っぽくならないよう、できるだけ短時間で焼き上げることなど、コツを伝えていました。
このあと新人たちがチャレンジし、生地を焦がしてしまったり、ひっくり返すのに失敗したりしながらも、なんとか1枚を焼き上げていました。
栃木県出身の女性は「ひっくり返す作業が難しかった。これまで関西風の焼き方で作っていたので、地元で家族にも作ってあげたい」と話していました。
講師の佐々木宗信さんは「お好み焼きとともに育ててもらった会社なので、研修を通して文化を知りソースの製造や販売に携わってもらいたい」と期待を込めていました。
-- NHK NEWS WEB