評論家の西部邁さんがことし1月、東京の多摩川で自殺した際に手助けをしたとして逮捕されたテレビ番組のディレクターは、「自殺に必要なものを事前に用意した」などと供述していることが警視庁への取材でわかりました。警視庁は計画的に自殺を手助けしたと見て調べています。
ことし1月、東京 大田区の多摩川で評論家の西部邁さんが自殺を図ってその後死亡し、西部さんが出演していた東京メトロポリタンテレビジョン=TOKYO MXの番組を担当していた子会社のディレクターの窪田哲学容疑者(45)と、西部さんの知人で会社員の青山忠司容疑者(54)が自殺ほう助の疑いできのう逮捕されました。警視庁によりますといずれも容疑を認めているということです。
窪田容疑者は「西部先生の死生観を尊重して力になりたいと思った」と供述しているということですが、その後の調べで「自殺に必要なものを事前に用意した」などと供述していることが警視庁への取材でわかりました。
西部さんは、工事などで使う安全ベルトを装着し、さらにロープで木が結ばれた状態で見つかりましたが、手が不自由だったため自分ではロープを結ぶことなどができないということです。
警視庁は安全ベルトやロープを準備して計画的に自殺を手助けしたと見て詳しいいきさつや2人の役割などを調べています。
-- NHK NEWS WEB