評論家の西部邁さんの自殺を手助けしたとして逮捕された「TOKYO MX」の番組を担当していたディレクターが「去年9月ごろから道具を買うなど自殺の準備を進めていた」という趣旨の供述をしていることが警視庁への取材でわかりました。警視庁はそれ以前に西部さんから自殺の手助けを依頼された可能性があると見て調べています。
東京メトロポリタンテレビジョン=「TOKYO MX」の番組を担当していた子会社のディレクターの窪田哲学容疑者(45)と、西部さんの知人で会社員の青山忠司容疑者(54)がことし1月、東京・大田区の多摩川で評論家の西部邁さんの自殺を手助けしたとして、警視庁に逮捕されました。
警視庁によりますと、西部さんは工事などで使う「ハーネス」と呼ばれる安全ベルトを装着し、さらにロープで木に結ばれた状態で見つかったということですが、調べに対し窪田容疑者が「去年9月ごろから道具を買うなど自殺の準備を進めていた」という趣旨の供述をしていることが警視庁への取材でわかりました。
また青山容疑者は「現場に向かうためのレンタカーを借りたり、会社の安全ベルトを持参したりした」などと供述しているということです。
警視庁は、窪田容疑者らが去年9月より前に西部さんから自殺の手助けを依頼された可能性があると見て調べています。
-- NHK NEWS WEB