評論家の西部邁さんの自殺を手助けしたとして、逮捕された「TOKYOMX」の番組の担当だったディレクターらが、「車で現場に向かう際の道順など下見を入念に行い、防犯カメラに写らないよう幹線道路を避けた」と供述していることが警視庁への取材でわかりました。警視庁は手助けしたことが発覚しないようにしていたと見て調べています。
東京メトロポリタンテレビジョン=「TOKYOMX」の番組の担当だった子会社のディレクターの窪田哲学容疑者(45)と、会社員の青山忠司容疑者(54)が、ことし1月、東京・大田区の多摩川で、西部邁さんの自殺を手助けしたとして、警視庁に逮捕されました。
これまでの調べによりますと、窪田容疑者がロープや懐中電灯、重しの鉛などを購入したり、青山容疑者が現場に向かうためのレンタカーを借りたりするなど、2人で手分けして自殺の準備を進めていたということです。
その後の調べに対し、2人が「去年12月ごろに車で現場に向かう際の道順など下見を入念に行い、防犯カメラに写らないよう幹線道路を避けた」などと供述していることが警視庁への取材でわかりました。
現場周辺の脇道にある防犯カメラの映像には、3人が乗ったレンタカーが通行する様子が写っていたということです。
警視庁は手助けしたことが発覚しないようにしていたとみて調べています。
-- NHK NEWS WEB