新潟県糸魚川市の大規模火災で、火災保険の支払いに必要な建物の被災状況を確かめるため、大手の損害保険会社が小型の無人機「ドローン」を使った上空からの調査を行いました。
今月22日に新潟県糸魚川市で起きた大規模火災では、144棟の住宅が焼け、このうち120棟が全焼したほか、4棟が半焼し、部分焼も20棟に上りました。
この火災で、損害保険会社の「損害保険ジャパン日本興亜」は28日、「ドローン」を使って上空から被災状況の調査を行いました。調査の担当者は、3階建てのビルの屋上でモニターが付いたリモコンで操縦しながら、縦横50センチほどのドローンを100メートルほどの高さに飛ばしました。そして、取り付けられた小型カメラを使って、住宅や店舗がどの程度被災しているかを確認していました。
この会社では、ドローンで撮影した映像をこれから解析して支払う保険金の算定を進めるとともに、復興に活用できるよう糸魚川市にも映像を提供するということです。調査を行った大磯崇雄さんは、「地上からは確認できない範囲の被害状況が確認できた。この映像を基に被災者への素早い保険金の支払いにつなげたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB