世界およそ8000地点の毎日の気温と降水量のデータが、気象庁のホームページで見られるようになりました。アメリカやヨーロッパ、東南アジアなどなじみの深い地域に加え、北極や南極の最新データも確認できるため、旅行やビジネスでの活用のほか、世界の気候の変化への関心を高める効果も期待されています。
気象庁がホームページで公開を始めたのは、世界およそ8000か所の毎日の気温と降水量のデータで、このうち気温については、最高気温と最低気温、それに平均気温を見ることができます。
毎日、日本時間の正午に前日の観測データを追加して更新していて、代表的なおよそ2500の観測地点については、地図上に丸印で表示され、見たい地点をクリックすると、前日までの1か月から最大で半年分のデータを確認することができます。
気象庁によりますと、アメリカやヨーロッパ、東南アジアなどの最新の観測データや推移が確認できるため、旅行やビジネスでの活用が期待されるほか、アフリカや北極、南極のデータも確認できることから、研究分野での利用や世界の気候の変化への関心を高める効果も期待できるということです。
気象庁気候情報課の上口賢治調査官は「多くの人が海外に行くようになり、世界各地の気温は利用価値が高まっている。一般の人は海外旅行の際に、企業には海外の農作物の生育状況を予測する際などに有効だと思う」と話していました。
-- NHK NEWS WEB