伝統の詰め襟の制服を、ことしの新入生から県内で作られるデニムの生地を使った制服に変更した岡山市の高校で、10日、入学式が行われました。
岡山市北区にある関西高校では、地場産業を生徒に知ってもらおうと、国産デニム発祥の地と言われる倉敷市のメーカーが開発した制服を、ことしの新入生から採用しました。
10日の入学式には、デニムの生地で作った紺色のブレザーとベージュのズボンを着た新入生360人余りが出席しました。
式では、砂川芳毅校長が「新しいデニムの制服に誇りを持ってスマートに着こなし、新たな伝統を作っていってください」と話しました。
デニムで作ったブレザーは通常のおよそ3倍の耐久性がある生地を使っているうえ、水をはじく加工も施されていて、丸洗いしても色落ちの心配がないということです。
ただ、今回の変更をめぐっては、明治20年創立の学校で長く続いてきた詰め襟姿に愛着のある在校生や保護者のおよそ7割が反対していたということです。
入学式では、デニムの制服を着た新入生を詰め襟姿の先輩たちが歓迎していました。新入生の1人は「新しい制服はとても着心地がよくてかっこいい。これから高校生としていろいろなことを頑張っていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB