長引く低金利などで経営環境が厳しさを増すなか、「みずほフィナンシャルグループ」は来年春の採用数を、この春と比べほぼ半減させることを正式に発表しました。金融大手では、「三井住友」も採用を20%近く減らすほか、「三菱UFJ」も最大で10%近く減らす方向で検討しています。
「みずほ」は、傘下の銀行と信託銀行を合わせた来年春の採用数を、この春の1360人余りと比べほぼ半分の700人程度にまで減らします。なかでも、事務作業などを担当する「特定職」は、この春の650人程度から185人程度へ、大幅に減らす方針です。
長引く低金利で収益環境が悪化していることや、多くの人手が必要な銀行の新しいシステムの開発にめどがついたことなどが背景にあります。
このほか、「SMBCグループ」の三井住友銀行も、来年春の採用数をこの春の800人余りから20%近く減らして650人程度とすることを決めています。
また、「三菱UFJフィナンシャル・グループ」も傘下の銀行の採用数をこの春のおよそ1000人から最大で10%近く減らす方向で検討しています。
人手不足を受け、大手企業の間では採用意欲の高い状態が続いていますが、金融大手は経営環境が厳しさを増すなか、採用を抑えざるをえない状況になっています。
-- NHK NEWS WEB