大手住宅メーカーの「大和ハウス工業」は、10日から全国の工場で、作業員が体に取りつける装着型のロボットを新たに導入しました。
大和ハウスが、全国9つの工場に導入したのは、腰に取りつけるタイプの装着型ロボットです。
10日は茨城県龍ケ崎市の工場で実際に装着型ロボットを身に着けて作業する様子が公開されました。
ロボットは、腰の部分にあるセンサーが、脳から送られるわずかな電気信号を読み取り、モーターの力で荷物を持ち上げたり運んだりする動作を助けます。
腰にかかる負担を最大で40%減らすことができるということで、装着型ロボットを身に着けた作業担当者は、およそ30キロある住宅の床材を2人ひと組になって軽々と持ち上げていました。
大和ハウスでは、建設現場や工場などで働く女性が増えていることもあり、作業負担を減らすため、このロボットをつくった茨城県つくば市のベンチャー企業「サイバーダイン」に出資するなどして、開発を後押してきました。
大和ハウスの平原和洋工場長は「人手の確保が難しくなる中、きつい作業を少しでも減らすことで、女性や高齢者でも働きやすい職場づくりにつなげたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB