富山県と長野県を結ぶ北アルプスの山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」の富山側の一部の区間が開通しました。
立山黒部アルペンルートは、富山県立山町と長野県大町市をバスやケーブルカーなどで結ぶ37キロ余りの山岳観光ルートです。
年間100万人近い観光客が訪れますが、冬の間は雪で閉ざされます。
10日に開通したのは、ケーブルカーの立山駅から標高1930メートルの弥陀ヶ原までの富山側の16.3キロの区間で、午前8時、最初のケーブルカーが立山駅を出発しました。
10日は海外などから大勢の観光客が訪れ、ケーブルカーの終点、標高977メートルの美女平でバスに乗り換えて、さらに30分ほどかけて弥陀ヶ原に到着しました。
訪れた人たちは、青空のもと、人の背丈の倍以上ある雪の壁の前で写真を撮ったり雪に触ったりして楽しんでいました。
インドネシアから訪れた女性は「雪の壁には驚きました。とてもきれいです」と話していました。
アルペンルートの全線開通は今月15日の予定で、観光の呼び物の巨大な雪の壁「雪の大谷」の高さは去年並みの19メートル程度になると見込まれています。
立山黒部アルペンルートの運営会社の佐々木健治さんは「ことしも迫力ある雪の壁を体験してほしい。100万人の利用を目指します」と話していました。
-- NHK NEWS WEB