世界有数の本の街、東京・神田で閉店した書店の跡地に、喫茶店や自由に交流しながら働くスペースを備えた新しいスタイルの書店が11日、オープンしました。
オープンした「神保町ブックセンター」は、本の街、神田神保町でランドマークの1つとして親しまれ、おととし閉店した書店の跡地に新たに作られました。
この書店では、古今東西の古典を集めた文庫や新書、それに「広辞苑」などで知られる岩波書店の本だけを棚に並べ、およそ9000冊をそろえるということです。
また店内には喫茶店が設けられているほか、さまざまな職業の人たちが集まって交流をしたり、仕事をしたりするスペースも併設されていて、本の著者などを招いたイベントも開かれるということです。
別のフロアではパーテーションやカーテンで仕切られた小部屋に机やいすが置かれ、有料で仕事などにも利用できます。
この書店を運営する会社の中川敬文社長は、「神保町には本や音楽、それにカレーといった名物料理まで文化が集まっており、若い人だけでなく、訪日外国人にも街の魅力を発信する拠点にしていきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB