去年、経営破綻した大手エアバッグメーカーの「タカタ」は、事業や資産を海外企業に譲渡するのに伴って、創業から85年続いた社名が消えることになりました。
タカタは、エアバッグの大規模なリコールで1兆円を超える負債を抱えて自力での経営再建を断念し、去年6月、裁判所に民事再生法の適用を申請しました。
発表によりますと、メーカーとしての資産や事業をアメリカの部品メーカーに譲渡する作業が12日までに完了し、新たに、アメリカに設立された「ジョイソン・セイフティ・システムズ」という会社として事業を続けることになりました。
一方、これまでの「タカタ」は、自動車メーカーなどへの借金の返済など、リコール問題の処理にめどが付いた時点で、会社を清算する方針です。
これに伴って、前身の「高田工場」を含め、創業から85年続いた社名が消えることになります。
また、タカタの経営トップを長年、務めてきた高田重久会長兼社長は11日付けで退任し、「多くの皆様に多大なるご迷惑をおかけする事態となり、深くおわび申し上げます」というコメントを出しました。
-- NHK NEWS WEB