日本の訴えが認められました。韓国政府が日本製の空気圧バルブにだけ高い関税をかけていることについて、WTO=世界貿易機関は国際ルールに違反しているとして韓国側に是正を求めました。
半導体や自動車の工場の生産ラインで使われる空気圧バルブという部品について、韓国政府は3年前から日本製品にだけ最大でおよそ23%の関税を上乗せしています。
これについて日本政府はWTOに提訴し、1審にあたる小委員会が12日、審理の結果を公表しました。
それによりますと、韓国政府が国内産業への損害を十分に分析せずに関税を上乗せしていることは国際的な貿易ルール違反だ、として是正を求めています。
韓国が関税を上乗せしたことで日本企業には毎年7億円以上の損失が生じているということで、日本政府は「核となる部分で主張が認められたと評価している」としています。
今後は韓国政府が、2審にあたる上級委員会に上訴するか60日以内に判断することなります。
-- NHK NEWS WEB