エアバッグの不具合でリコールが拡大している自動車部品メーカーのタカタが、アメリカ司法省との間で最大およそ1170億円を支払うことで近く和解する見通しになったと、アメリカのメディアが伝えました。
アメリカの有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルは28日、エアバッグの不具合をめぐり刑事責任を追及されている自動車部品メーカーのタカタが、アメリカ司法省と早ければ来月(1月)にも和解する見通しになったと伝えました。
司法省は、タカタが問題を把握しながらも情報を隠すなどして適切な対応を取らなかったことを重く見ているということで、和解額は最大でおよそ10億ドル、日本円でおよそ1170億円になると見られるということです。タカタのエアバッグをめぐっては、作動した際に部品が破損して飛び散るおそれがあり、これまでにアメリカで11人が死亡しています。
リコールの対象となっている車はおよそ4200万台に上り、自動車に関連するリコールとしては過去最大です。タカタはリコールに伴う費用の負担から業績が悪化しており、経営の立て直しを目指してスポンサー候補として名乗りを上げている海外の部品メーカーと交渉を進めています。
-- NHK NEWS WEB