ビール業界で世界5位の「モルソン・クアーズ」が、いわゆるプレミアムビールで日本市場に本格的に参入することを明らかにしました。プレミアムビールは今後成長が期待される分野で、国内外のメーカーによる競争が激しくなりそうです。
発表によりますと、アメリカのビールメーカーで販売量で世界5位の「モルソン・クアーズ」は、来月から「ミラー」というブランドのプレミアムビールの販売を強化します。
355ミリリットルの瓶入りで希望小売価格が278円と、国内の一般的なビールより少し高めで、苦みを抑えたフルーティーな味わいが特徴だとしています。
これまでは代理店を通じて販売していましたが、来月からは日本法人が直接、飲食店などに販売し、若い世代などの需要を掘り起こしたいとしています。
日本のビール系飲料の市場は13年連続で縮小していますが、本格的な味や香りをうたったプレミアムビールは、今後、成長が期待されていて、このメーカーも本格的に参入することになりました。
モルソン・クアーズ・ジャパンの齊藤幸信社長は「消費者の好みが多様化しているので、新しいビールの楽しみ方を提案し、市場を作っていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB