女性専用のシェアハウスを運営していたスマートデイズが経営破綻した問題で、金融庁はオーナーへの融資を手がけていた「スルガ銀行」の審査体制などを調べるため立ち入り検査に乗り出しました。
東京の不動産会社「スマートデイズ」は、女性専用のシェアハウスなどを建設・運営してきましたが入居者が集まらず、資金繰りが悪化し今月9日、民事再生法の適用を申請し、経営破綻しました。
これにより、「スマートデイズ」から投資の勧誘を受けてシェアハウスの建設資金を提供していたおよそ700人のオーナーが賃料収入を得られず、多額の借金を抱えることになり大きな問題となっています。
オーナーの多くは静岡県沼津市に本店のある「スルガ銀行」から融資を受けていましたが、その際、審査がとおりやすくなるよう預金関係の書類が改ざんされていたという報告が金融庁に寄せられているということです。
また、オーナーへの融資は、神奈川県内などにある一部の支店で集中的に行われていたということです。
こうした事態を受けて金融庁は、スルガ銀行の融資の審査や支店の業務管理の実態を詳しく調べる必要があるとして、立ち入り検査に乗り出しました。
-- NHK NEWS WEB