有事や大規模災害の際に招集される予備自衛官の雇用主に、招集された日数に応じて給付金を支給する制度の新設を盛り込んだ改正自衛隊法が、13日の参議院本会議で賛成多数で可決され成立しました。
予備自衛官や即応予備自衛官は、ふだんは企業などで働いている人たちが有事や大規模災害の際に招集されて活動する制度ですが、おととしの熊本地震では、招集の呼びかけに対し、「会社に迷惑をかける」などとして応じられないという人が相次ぎました。
こうした中、13日の参議院本会議で賛成多数で可決、成立した改正自衛隊法は、従業員が招集によって勤務先を離れた場合に加え、招集中や訓練中のけがや病気が原因で休む場合に、雇用主に1日当たり3万4000円の給付金を支給する制度を新設するとしています。
また、13日の参議院本会議では、サイバー攻撃への対処を強化するため、自衛隊のサイバー防衛隊の人員を増員する改正防衛省設置法も可決され、成立しました。
-- NHK NEWS WEB