ことし2月に亡くなった俳優の大杉漣さんをしのぶお別れの会が東京都内で開かれ、生前親交のあった人や多くのファンが別れを惜しみました。
大杉漣さんは北野武監督の作品など数多くの映画やドラマに出演し、渋みのある演技からコミカルな役柄まで幅広く演じる演技派として活躍していましたが、ことし2月、66歳で亡くなりました。
14日、東京・港区の青山葬儀所でお別れの会が開かれ、大杉さんと生前親交のあった芸能関係者などおよそ700人が出席しました。
舞台をイメージした春の野花で彩られた祭壇には、大杉さんの長男で写真家の隼平さんが2年前に撮影したモノクロの写真が遺影として置かれ、大杉さんが愛用していた眼鏡や帽子、サッカーのユニフォームなどが飾られました。
5人が弔辞を読み、このうち大杉さんが亡くなる直前まで一緒にドラマの撮影に臨んでいた田口トモロヲさんは「どんなに忙しくて有名になっても、おもしろいと思った現場には大小問わず参加し続けるあなたの姿勢と志はいつも僕たちの目標でした。大杉漣の後輩であったことを誇りに思います」と涙ながらに述べました。
葬儀所の一角には一般向けの献花台も設けられ、集まったおよそ1000人のファンが花を手向けたり写真を撮ったりして別れを惜しんでいました。
30代の会社員の女性は「いろんな作品でたくさん元気をもらったので、お礼を言いたくてきました。本当に寂しいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB