北アルプスの山岳観光ルート、「立山黒部アルペンルート」が、15日に全線で開通しましたが、荒れた天気の影響で予定されていた式典などが中止となりました。
「立山黒部アルペンルート」は、富山県立山町と長野県大町市の間をロープウエーなどで結ぶ全長37キロ余りの山岳観光ルートで、15日に全線で開通しました。
しかし15日は、雨が降って強い風も吹き、標高977メートルの「美女平」と標高2450メートルの観光拠点「室堂」を結ぶバスが運休になりました。このため、予定されていた記念の式典や道の両側にそそり立つ雪の壁、「雪の大谷」を歩いて楽しむ人気の催しが中止となりました。
ケーブルカーで美女平まで向かった観光客は、空の様子を見て残念そうな表情を浮かべ、雨が降る中、雪の前で写真を撮るなどしていました。
中米のパナマから来た女性は「パナマでは見ることができない雪を楽しもうと訪れましたが、天気が悪くてとても残念です」と話していました。
立山黒部アルペンルートの運営会社によりますと、ことしは去年の93万人を上回る100万人の利用を目指しているということです。
-- NHK NEWS WEB