世耕経済産業大臣は、日本を訪れている中国の鍾山商務相と会談し、去年の日中首脳間の合意に基づき、第三国でのインフラ整備を協力して進めていくことなどを確認しました。
世耕経済産業大臣は、およそ8年ぶりに開かれる16日の日中ハイレベル経済対話を前に、中国の鍾山商務相と会談しました。
この中で、世耕経済産業大臣は「経済関係の発展が両国の最も重要な基盤の一つで、幅広い協力を進めて、経済界の交流を後押ししていくことが重要だと考えている」と述べました。
これに対し、鍾商務相は「中国の改革のゲートは閉ざすことなく、ますます大きく開かれる。新たな時代の協力をどう発展させるか意見交換したい」と述べました。
会談では、日中両国が第三国でビジネスを展開していくなどとした、去年11月の首脳間の合意に基づき、双方が第三国でのインフラ整備を協力して進めていくことを確認しました。
また、日本が強みを持ち中国で急速に需要が伸びている「介護・福祉」をはじめ、両国がサービス業の分野で幅広く協力するための枠組みづくりを協議することでも一致しました。
一方、日本側からは、海外企業が中国に進出する際、事実上、強制的に技術を移転させられるなど、法令の運用が不透明でビジネスへの影響が大きいとして懸念を伝えました。
-- NHK NEWS WEB