14年前、広島県廿日市市の住宅で女子高校生が殺害された事件で、逮捕された山口県の35歳の男はわいせつ目的で住宅に侵入したという趣旨の供述をしていることが、警察への取材でわかりました。女子高校生はわいせつの被害には遭っておらず、逃げようとした際に男に刺されたと見られ、警察は詳しいいきさつを調べています。
山口県宇部市に住む会社員、鹿嶋学容疑者(35)は平成16年10月、広島県廿日市市の住宅で、高校2年生の北口聡美さん(当時17歳)を刃物で刺して殺害したとして殺人の疑いで逮捕されました。
警察によりますと、容疑を認めたうえで「ナイフを持って住宅に侵入し、騒がれて逃げようとしたので刺した」などと供述していますが、その後の調べに対し、わいせつ目的で侵入したという趣旨の供述をしていることが、警察への取材で新たにわかりました。
警察によりますと、北口さんはわいせつの被害には遭っておらず、逃げようとした際に刺されたと見られています。
また、鹿嶋容疑者は「被害者とは面識がなく、直前に現場近くで見かけた」などと供述しているということで、警察は、偶然見かけた北口さんが自宅に入るのを確かめたうえで犯行に及んだ疑いがあると見て詳しいいきさつを調べています。
-- NHK NEWS WEB