大手広告会社の「電通」は、新入社員の女性が過労のため自殺したことなどを受けた働き方改革の一環として、月に1回、平日に全社的な休業日を試験的に設けることになりました。
発表によりますと、電通は月に1回、平日にすべての社員を対象に一斉に仕事を休む休業日を設けます。
ことし6月から12月までの試験的な導入で、休業日は6月は8日の金曜日、7月は11日の水曜日など、土日を含めると3連休になる金曜日や週の真ん中の水曜日に設定されています。
家族との時間をゆっくり過ごしたり、体調を整えるために活用したりしてほしいとしていて、来年以降も継続するどうかは、社員からアンケートで意見を募ったうえで判断するということです。
電通では、3年前、新入社員だった女性社員が過労のため自殺した問題などを受けて、労働時間の削減などを進めていて、会社では「一連の働き方の見直しで、社員の年間の総労働時間は100時間以上減っているが、さらに働きやすくなるよう新たな休日の導入を判断した」と話しています。
-- NHK NEWS WEB