アメリカのトランプ大統領は、中央銀行に当たるFRB=連邦準備制度理事会の副議長にコロンビア大学教授のクラリダ氏を指名する人事を発表しました。
アメリカのメディアは、クラリダ氏が利上げの路線を支持していると伝えています。
トランプ大統領は16日、FRBの副議長にコロンビア大学教授のリチャード・クラリダ氏を指名する人事を発表しました。
クラリダ氏はブッシュ政権で財務次官補を務めたあと、大手資産運用会社のエコノミストとして金融政策の分析などに当たってきました。
アメリカのメディアは、クラリダ氏はイエレン前議長が進めてきたFRBの利上げの路線を支持していると伝えていて、弁護士出身のパウエル議長を金融政策の理論面から支えていくものと見られています。
クラリダ氏は議会上院で承認されしだい正式に副議長に就任する見通しです。
FRBは景気状況を見極めながら、ことしあと2回の利上げを想定していますが、クラリダ氏が上院の公聴会で、貿易摩擦の懸念が高まるトランプ政権の通商政策が経済に与える影響などについて、どのような考え方を示すか注目されます。
-- NHK NEWS WEB