世界各国のビールの輸入販売を手がける東京の会社が、架空の広告宣伝費を計上する手口で1億6000万円余りの所得を隠し、およそ4000万円を脱税したとして、法人税法違反などの疑いで東京国税局から告発されました。
告発されたのは、東京・目黒区にあるビールの輸入販売会社「日本ビール」と内田茂社長です。
この会社は、ヨーロッパやアメリカ、アジア、アフリカなど世界20か国以上のビールを輸入し、国内の問屋や飲食店に販売していますが、関係者によりますと、地方のテレビ局でCMを流したように装ったり、ビール関連のPRイベントに出店したように見せかけたりして架空の広告宣伝費を計上し、所得を隠した疑いがあるということです。
東京国税局は、この会社がおととし、およそ1億6300万円の所得を隠し、4000万円を脱税したとして、会社と内田社長を法人税法違反などの疑いで東京地方検察庁に告発しました。
不正に得た資金は会社の社長室などに現金で保管していたということです。
NHKの取材に対して、「日本ビール」の担当者は「お答えすることは特にございません」と話しています。
-- NHK NEWS WEB