アメリカの輸出拡大に向けて日本企業が現地で計画していた天然ガスをLNG=液化天然ガスにする施設が操業を始めたことが発表されました。日米首脳会談を前に、日本側としては経済関係の強化を強調したい考えです。
会見によりますと、東京ガスと住友商事がアメリカ東部のメリーランド州で計画していた天然ガスの液化プラントが、今月9日から操業を始めました。
生産されたLNG=液化天然ガスは来月下旬から日本に到着するということで、今後20年にわたって、年間およそ230万トンが主に日本向けに輸出される計画です。
記者会見した東京ガスの山田善久原料統括担当部長は「日米のエネルギー分野の関係強化や貿易の促進につながる」と述べました。
アメリカで生産が増加している天然ガスをめぐっては、去年10月の日米経済対話で、日本が輸出拡大に協力することで合意しています。
こうした中、アメリカでは、このほかにも、日本企業が参加した天然ガスの輸出計画が進められています。
トランプ政権が貿易赤字を問題視する中、日本側としては、日米首脳会談を前に、今回の操業開始も含めて、アメリカの輸出拡大に向けた成果を強調したい考えです。
-- NHK NEWS WEB