人手不足を補うロボットの開発が進む中、新たに、ホテルでの接客に特化した「おもてなしロボット」が登場しました。
「おもてなしロボット」は、大阪大学と、IT大手のサイバーエージェント、それに東急不動産ホールディングスが共同開発しました。
東急不動産が運営する東京・港区のビジネスホテルでは、先月から試験運用が始まっています。
このロボットには、客を誘導したり、チェックインなどの手続きをしたりする機能はなく、客に声をかけて満足度を高めることが主な狙いです。
センサーで人を検知すると、「きょうの洋服、かわいいですね」とか「ごゆっくりご滞在ください」などと声をかけるほか、周辺の飲食店を紹介したり、最寄り駅までの行き方を案内したりします。
今後は画像認識の技術を取り入れて、客の性別や年齢、さらに常連客は個人を識別できるようにして、その人に合わせた広告を提供する媒体としても活用する計画です。
サイバーエージェントの内藤貴仁執行役員は、「一方的に情報を提供するのではなく、会話の中で自然なやり取りができるようにしていきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB