「マグネットボール」と呼ばれる強い磁石のおもちゃを子どもが誤って飲み込んでしまう事故が相次いでいます。磁石に挟まれて腸に穴が開いてしまう深刻なケースも起きていて、国民生活センターはネット通販大手に対し、強い磁石を子どものおもちゃとして販売しないよう求めました。
「マグネットボール」は数ミリほどの磁石が数十個から200個ほどセットになったおもちゃで、さまざまな形に組み合わせて遊ぶことができることから人気を集めています。
ところが、国民生活センターには、子どもがこうした磁石を誤って飲み込んでしまったという事故の報告が、平成22年以降124件寄せられていて、去年12月とことし1月には体の中で引き寄せ合った「マグネットボール」に挟まれて腸の壁などに穴が空いてしまい、緊急に手術したケースが2件相次いだということです。
一方、国民生活センターが「マグネットボール」を扱っている32の通販サイトを調べたところ、30のサイトは事故に注意を呼びかける表示がありませんでした。
このため、国民生活センターは、ネット通販大手のアマゾンなど3社に対し、強い磁石を子どものおもちゃとして販売しないことや、もし販売する場合は、対象年齢や注意点を表示するよう求めるとともに、利用者に対しても子どもに触らせないよう呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB