民間の人工衛星打ち上げで世界有数の企業のCEOが来日し、新型のロケット用エンジンの再利用を視野に開発を進めていることを明らかにしました。衛星打ち上げのコスト競争が一段と激しくなりそうです。
フランスに本社があるアリアンスペースは、日本企業が発注する商業衛星の打ち上げでは最大のシェアを持つ企業で、ステファン・イズラエルCEOが19日、都内で記者会見しました。
イズラエルCEOは「最優先の課題はコストを下げることだ」と述べ、新型のロケット用エンジン「プロメテウス」について、2回以上使う再利用を視野に開発を進めていることを明らかにしました。
衛星の打ち上げをめぐっては、イーロン・マスクCEOが率いるアメリカのスペースXが1度打ち上げたロケットの再利用に成功したほか、日本でも新型ロケット「H3」の打ち上げコストを半分にすることを目指しています。
アリアンスペースはこうした動きに対抗する狙いがあるものとみられ、衛星打ち上げのコスト競争が一段と激しくなりそうです。
-- NHK NEWS WEB