AI=人工知能を使ったビジネスの競争が世界的に激しくなるなか、日本の大手電機メーカー各社はAIの研究開発に当たる人員を来年以降、大幅に増やす計画を打ち出しています。
このうち富士通はAIの技術者などで作る専門部署の人員を、現在の700人から来年度には1000人を超える規模に増やし、さらに再来年度には、1500人に拡大する計画です。
富士通AIサービス事業部の橋本文行シニアマネージャーは「AIの研究職はどこの会社も欲しがり、大学生と大学院生の争奪戦になっている」と話しています。
また、NECは現在220人いる研究開発の人員を、平成32年度にかけて400人に拡大するほか、パナソニックも今のおよそ100人から来年度には2倍の200人に増やす計画です。
さらに、日本IBMはAIの技術者を今の1000人から来年、1.5倍の1500人に増やす計画です。
日本IBMの吉崎敏文執行役員は「2017年は、日本市場でAIビジネスのすそ野が大企業だけでなく中小でも広がっていく」と話しています。
AIの研究開発に当たる人材の獲得競争は国境を越えて激しくなっていて、各社は新規の採用に力を入れるとともに、長く研究を続けられる環境を整備するなど、体制の強化を進めています。
-- NHK NEWS WEB