「私はうそつきです」という趣旨の言葉が書かれたカードを利用者の首にかけるなど、人権侵害が行われていたとして、兵庫県姫路市の障害者福祉施設が半年間の業務停止処分を受けました。
処分を受けたのは、姫路市西庄の障害福祉サービス会社「実る」が運営する障害者福祉施設、「ぐるーぷほーむみのる」です。
市によりますと、「ぐるーぷほーむみのる」ではおととし、「私はうそつきです」という趣旨の言葉が書かれたカードを利用者の首にかけるなど、人権侵害が行われていたとして市は20日から半年間、業務を停止する処分にしました。
姫路市の石見利勝市長は「障害福祉の分野で、事業所の不正や障害のある方への心理的な虐待行為がありました。再発防止の徹底に向け、体制作りに取り組んでいきます」とコメントしています。
また、この会社が運営する別の障害者福祉施設「clubcando」では平成23年に県から障害者の生活支援を行う事業の指定を受ける際、医師の名前を無断で使って医師がいるかのように虚偽の申告をするなど、不正を行っていたということで、市は来月1日付けで指定を取り消す処分にしました。
-- NHK NEWS WEB