9日のニューヨーク株式市場は、共和党のトランプ氏が勝利した大統領選挙に合わせて行われた連邦議会の選挙で、共和党が上下両院で多数派を維持したことから、規制の緩和が期待される金融などの銘柄に買い注文が集まり、ダウ平均株価は250ドル以上値上がりしました。
9日のニューヨーク株式市場は、トランプ氏が勝利したことへの不安感から売り注文が出たものの、アメリカ議会の上下両院を共和党が押さえたことによって規制緩和や大型減税といった政策への期待感が徐々に広がり、金融や製薬など恩恵が期待できる業種の銘柄に買い注文が集まりました。
さらにクリントン氏が敗北を認め、政権がスムーズに移行するという見方も警戒感を和らげ、ダウ平均株価は一時、取り引き時間中としては、ことし8月につけた最高値に迫る水準まで値上がりしました。
ダウ平均株価は結局、前日より256ドル95セント高い1万8589ドル69セントで取り引きを終えました。
市場関係者は、「トランプ氏が選挙戦で大型投資を訴えたインフラ関連の銘柄にも買い注文が集まり、特定の業種が株価を押し上げた。ただ、トランプ氏の経済政策の先行きが不透明なことに変わりはなく、当面は荒い値動きが続きそうだ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB