中米ニカラグアで年金の支給額の引き下げを含む社会保障制度改革に対する抗議デモが続いていて、首都マナグアでは参加者の一部が暴徒化して警察当局と衝突し、これまでに少なくとも10人が死亡しました。
中米ニカラグアでは、政府が進めている年金支給額の引き下げを含む社会保障制度改革に国民が反発し、今月18日から学生などを中心に抗議デモが続いています。
首都マナグアでは、一部の参加者が暴徒化して警察当局と衝突し、複数のメディアによりますと、これまでに少なくとも10人が死亡したということです。
現地からの映像では、複数の参加者が警官隊に向けて投石を行い、これに対して警官隊が催涙ガスなどを使って応戦する様子が映されています。
今回の事態を受けてオルテガ大統領は21日、社会保障制度の改革を再検討すると発表しましたが、抗議デモは各地に広がっていて、事態が沈静化するかについては不透明な状況です。
現地の日本大使館によりますと、これまでに日本人が巻き込まれたという情報はないということです。
-- NHK NEWS WEB