漫画やアニメなどをインターネットに無断で公開する海賊版サイトの被害が拡大しているとして、NTTのグループは、3つのサイトを閲覧できないようにする措置を取る方針を決めました。
漫画などの海賊版サイトをめぐって、政府は今月緊急対策をまとめ、「漫画村」、「Anitube」「Miomio」の3つのサイトについて、サイトを閲覧できないようにする「ブロッキング」の措置を民間の事業者が自主的に行うのが適当だとしています。
これを受けてNTTは、インターネットに接続する事業を手がけるグループの3社が、準備が整いしだい、この3つのサイトを対象にブロッキングの措置を取ることを決めたと発表しました。
大手の接続業者がブロッキングの措置に踏み切るのは初めてです。
今回の措置についてNTTは、法制度が整備されるまでの短期的なものだとしていて、「コンテンツ事業者の団体からの要請もあって決めた」とコメントしています。
政府によりますと3つの海賊版サイトには月に数千万から1億人が訪れ、被害が拡大しています。
一方、ブロッキングをめぐっては、インターネットの接続サービスを手がけるプロバイダーで作る業界団体が、憲法が保障する通信の秘密を侵害する懸念を表明していて、今後、各社の動向が注目されます。
-- NHK NEWS WEB