京都市に本社がある大手電子部品メーカー「日本電産」の昨年度の決算は、自動車や家電製品などの需要の高まりを背景に、売り上げ、最終的な利益とも、過去最高を更新しました。
日本電産が24日に発表した昨年度1年間のグループ全体の決算は売り上げが1兆4880億円余りと、自動車や家電製品などの需要の高まりを背景に、主力のモーター製品の販売が大幅に伸びたほか、企業買収も進めたことなどで、前の年度より24.1%増えました。
最終的な利益は1314億円余りと18.4%増え、売り上げ、最終利益とも、4年連続で過去最高を更新しました。
また、今年度の業績についても、売り上げが1兆5750億円、最終利益が1450億円と、ともに過去最高の更新を続けると予想していて、EV=電気自動車向けに生産能力を強化するため、今後3年間で5000億円の設備投資を行うとしています。
永守重信会長兼社長は会見で、「電気自動車の分野は今後非常に伸びていくと思う。積極的な投資を進めて世界トップを目指す」と述べました。
日本電産では、創業者の永守氏がことし6月に社長を退いて会長職に専念し、後任の社長には吉本浩之副社長が就任します。
-- NHK NEWS WEB