物流業界でドライバーなどの人手不足が深刻になる中、人が乗らずに走行できる自動運転技術を使った宅配サービスの実証実験が神奈川県藤沢市で行われました。
「ヤマト運輸」と大手IT企業の「ディー・エヌ・エー」は、自動運転技術を使った宅配サービスの開発を行っています。
24日は人が乗らずに走行できる自動運転の車が、宅配ボックスを積んで設定されたルートを走る実験が初めて行われました。
実験は藤沢市の住宅街で行われ、自動運転の車が150メートルほどの直線を時速およそ10キロで走行しました。そして、目的地に止まると住民がQRコードをかざし宅配ボックスから荷物を取り出していました。
また、青信号や赤信号の情報を車内に積んだパソコンで受信し、車両が進んだり、止まったりする実験も行われました。
「ヤマト運輸」と「ディー・エヌ・エー」は実験結果を分析し、開発の進め方を検討することにしています。
「ディー・エヌ・エー」オートモーティブ事業本部田中慎也グループマネジャーは「ドライバーがいない状態でも荷物の受け取りはできると思いました。この実験を踏まえて課題を明確にしたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB