バングラデシュで縫製工場が入るビルが崩壊して1100人以上が亡くなった、ちょうど5年前に起きた事故をきっかけに、ふだん着ている服がどのような環境でつくられているか、思いをはせてもらおうという取り組みが国内外で広がっています。
5年前の4月24日、「世界の縫製工場」とも呼ばれていたバングラデシュの首都ダッカ近郊で、違法に建て増しされた縫製工場が入るビルが崩壊して1100人以上が亡くなりました。
これをきっかけに、毎年4月24日を「ファッションレボリューションデー」として、ふだん着ている服がどのような環境でつくられているか思いをはせてもらおうという取り組みが世界各地で行われるようになりました。
日本国内でも賛同する企業などが取り組みを行っていて、このうち東京 目黒区では、不当な安値で取り引きされていないかのチェックを受けた「フェアトレード」の商品を扱っているという店が、陳列した服のそばに、製造したバングラデシュやインドの人たちの写真を飾りました。
また、この店にも、来店客が「私の服をつくったのは誰?」と英語で書かれたボードを持って写真を撮影できるスペースが用意されていて、関心が広がるようSNSへの投稿などを呼びかけています。
こうした取り組みは、アジアやヨーロッパなど100以上の国や地域に広がっているということで、今月29日まで「ファッションレボリューションウィーク」として続けられ、東京では、30日に世田谷区でディスカッションや映画の上映などを行うイベントが開かれます。
-- NHK NEWS WEB