24日のニューヨーク株式市場はアメリカの長期金利が節目の3%を超えて上昇し、投資家の間で警戒感が高まったことなどから売り注文が加速し、ダウ平均株価は、一時600ドル以上値下がりしました。
24日のニューヨーク株式市場は消費者物価が上昇するという見方から、アメリカの長期金利が一時3%を超えて2014年1月以来の高い水準となったことを受けて、投資家の間で警戒感が高まりました。
このため、企業の資金調達への懸念などから売り注文が広がり、ダウ平均株価は一時619ドル値下がりしました。その後は買い戻しの動きも出て、結局、ダウ平均株価は前日より424ドル56セント安い2万4024ドル13セントで取り引きを終えました。
一方、ニューヨーク外国為替市場は、金利が上昇し高い利回りが期待できるドルを買って、円を売る動きが出たため円相場は、一時およそ2か月半ぶりに1ドル=109円台に値下がりしました。
市場関係者は「原油に加えてトランプ政権が関税を課した鉄鋼やアルミニウムなど幅広い素材価格が値上がりしているため、物価が上昇し金利はさらに上がるという見方が根強い。長期金利の上昇はことし2月に世界同時株安の要因となったため警戒感が広がった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB