東京・世田谷区の住宅で会社員の一家4人が殺害された事件は、未解決のまま30日で16年となり、警視庁の捜査幹部らが現場に花を手向けて一刻も早い犯人の検挙を誓いました。
この事件は、平成12年の大みそかに世田谷区上祖師谷の住宅で、会社員の宮沢みきおさん(当時44)、妻の泰子さん(当時41)、長女で小学2年生だった、にいなちゃん(当時8)、長男の礼くん(当時6)の4人が殺害されているのが見つかったもので、事件は前日の30日の深夜に起きたと見られています。
未解決のまま発生から16年を迎えた30日、現場の住宅の前には警視庁の露木康浩刑事部長などおよそ20人が集まり、花を手向けて一刻も早い犯人の検挙を誓いました。
これまでの調べで、犯人の男は身長が1メートル70センチ前後のやせ型で、血液型がA型、右利きで手にけがをしたと見られています。現場には犯人の指紋やDNAが検出されているほか遺留品も多く、このうちトレーナーは販売数が全国で130着と少ないものの、購入者が特定されたのはわずか12着で、警視庁が改めて情報を求めています。
警視庁の高田浩捜査1課長は「家族が安全で暮らせる自宅で凶悪な犯行を犯した犯人を決して許すことはできない。必ず検挙するという強い思いで捜査を続ける」と話していました。
情報は成城警察署の捜査本部で受け付けていて、電話番号は03−3482−0110です。
-- NHK NEWS WEB