経営破綻した旅行会社「てるみくらぶ」の社長の初公判が開かれ、銀行から5億円余りをだまし取った罪などを認め謝罪しました。
格安ツアーを販売していた東京・渋谷区の旅行会社「てるみくらぶ」は去年3月、旅行券が発券できないなどトラブルが発覚し、利用者が前払いしていた代金のほとんどが返金されないまま経営破綻しました。
社長の山田千賀子被告(67)は、銀行から5億4000万円余りの融資金をだまし取った詐欺の罪や、破産手続きの際におよそ1000万円を隠し持っていた破産法違反の罪に問われています。
25日、東京地方裁判所で開かれた初公判で山田社長は起訴された内容を認め、小さな声で「大変申し訳ありませんでした」と謝罪しました。
また社長とともに詐欺の罪に問われた元社員の笹井利幸被告(37)も起訴された内容を認めました。
検察は「会社が資金繰りに行き詰まっていたのに財務や経営の状況をよく見せかけたうその内容の書類を銀行に提出し、融資として金をだまし取った。その後、破産を申し立てたが、現金をバッグに入れて持ち歩き、管財人にも報告していなかった」などと指摘しました。
-- NHK NEWS WEB