全国の「無印良品」の店舗などで販売されたソファー用のカバーについて、水をはじく「はっ水加工」が施されていると表示していながら実際は加工が施されておらず不当表示にあたるとして、消費者庁は運営会社に対して再発防止などを命じました。
消費者庁によりますと、不当表示があったのは全国の「無印良品」の店舗やネット通販で平成26年4月から販売していたソファー用のカバーです。
この商品はカタログや商品のタグに「はっ水加工を施しました」と表示されていましたが、去年12月に運営会社の「良品計画」がチェックしたところ、実際は加工されていないことがわかりました。
会社側は消費者庁に対し、平成26年にこの商品に使う布の調達先を変更したのに伴ってはっ水加工もなくなったのに、社内で情報が共有されず表示がそのままになってしまった、と説明しているということで、消費者庁は景品表示法に基づき再発防止などを命じました。
この商品の売り上げは4年間で2億円を超え、良品計画はことし1月に問題を公表して表示を見直すとともに、23日までに107件の返金に応じたほか、別の商品との交換も行っているということで、「今後一層品質管理の徹底を行い、再発防止に向けて取り組んでまいります」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB