世界最大の自動車市場である中国の北京でモーターショーが始まり、電気自動車の利用が急速に拡大する中国市場に向けて、各メーカーが競って最新モデルを展示しています。
中国の北京で25日から始まった北京モーターショーには、14の国と地域のメーカーが1000台余りの車を展示しています。
中国では、大気汚染を減らしたい国の政策もあって電気自動車の利用が急速に拡大し、去年の販売台数はおよそ47万台と世界最大になっています。
今回のモーターショーでも電気自動車の展示が目立ち、中国の大手、北京自動車グループは1回の充電で最大500キロ以上走れるセダンタイプなど幅広いモデルを展示しました。
中国では電気自動車に特化した新興の自動車メーカーも増えていて、上海のメーカーは来年発売予定の大型のSUVを発表しました。
このほか日本からは、日産自動車が中国で人気の高いセダンタイプの電気自動車を新たに開発し、発表しました。
日産の現地合弁会社の内田誠総裁は「中国の電気自動車の市場は大きく伸びているが消費者のニーズの変化が早い。いかに市場に合わせた車を投入できるかが今後のカギになる」と話していました。
中国では来年から、生産台数の一定量を電気自動車など新エネルギー車にすることをメーカーに義務づける制度が導入される予定で、開発競争がさらに激しくなりそうです。
-- NHK NEWS WEB